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入社式の映像は何をどう撮るか|誰にカメラを向けるか・当日上映・音声の考え方

公開 2026-08-26

入社式の映像を検討し始めるとき、多くの人がまず考えるのはカメラの台数や費用です。ただ、それより先に決まっていないと撮影の内容が決められない項目があります。誰にカメラを向けるか、当日中に見せるか後日にするか、そして音声をどう録るかです。この3つは式典の日程が固まった段階で一度整理しておくと、後の打ち合わせが早く進みます。

入社式の映像は、誰にカメラを向けるのか

入社式の映像というと、壇上の新入社員代表や社長の挨拶を撮るものだと考えがちです。実際にはそれだけではありません。

実際に手がけたある企業の入社式では、新入社員インタビューに加えて社員による演奏を収録し、列席者の表情や手元を多く使った構成にしています。つまりカメラが追っているのは次の3層です。

撮る対象実際の入社式での例
新入社員インタビュー
登壇者・演奏者社員による演奏
列席者表情や手元

式典を記録するだけなら壇上だけを撮れば済みます。しかし後で見返す映像として仕上げるなら、会場全体の空気を伝える列席者側の絵も必要になります。壇上の式辞や来賓の挨拶だけを追う撮影と、会場全体の反応を拾う撮影とでは、同じ式典でも仕上がる映像の性格が変わります。前者は式典の記録に近く、後者は入社式という場の空気を残す映像に近づきます。

どちらが良い悪いではなく、映像を誰に見せるかで決める判断です。採用ページで使うなら新入社員の表情、社内向けなら式典全体の進行というように、用途によって重心の置き方が変わります。

なお、この3層は別々の撮影者が同時に追う内容です。壇上を撮るカメラと客席の表情を拾うカメラを分けて考える必要があり、何台で撮るかによって拾える画の幅が変わります。台数ごとの違いはイベント撮影はカメラ何台必要?1台・2台・3台以上で撮れる画がどう変わるかで扱っています。

式典部分とインタビュー部分は、撮り方が違う

違います。式典部分は進行に合わせて記録していく撮り方になりますが、新入社員インタビューは会話を引き出す設計が必要で、撮影よりも音声の設計が結果を左右します。

式典中の挨拶や演奏はマイクを通した音を拾えます。一方インタビューはその場にマイクを立てて別途収録することが多く、会場のどこで、どのタイミングで話を聞くかを事前に決めておく必要があります。式典が終わってから会場を出るまでの短い時間しか押さえられないことも多いため、この段取りは当日ではなく事前に決める項目です。

余興や演奏は、その年だけの素材になる

社員有志による演奏や出し物は、式次第の上では毎年同じ枠でも、演奏する人も選ぶ曲も毎年違います。式典の記録の一部として流すより、単独の見せ場として編集する価値がある素材です。

ただし、ここには先に共有しておいたほうがいい注意点があります。会場で流れた市販曲が入った素材は、そのまま公開できないことがあります。演奏が既存曲のカバーだったり、BGMとして市販曲が流れていたりする場合、社内での共有はできても、採用広報など対外的な公開には別途の権利処理が必要になることがあります。余興や演奏を撮る予定があるなら、選曲を撮影前に共有しておくと、どこまで公開できるかを事前に把握できます。

列席者の手元カットには、撮影段階での注意がいる

列席者の表情や手元を多く使う構成は、会場の温度感を伝えるのに有効です。ただしこの種のカットには技術的な制約があります。手ブレ補正は画面の端が切れる処理のため、対象が画面の端に寄った状態で撮った素材は、補正をかけた時点で使いにくくなります。

つまり列席者の手元や表情を後の編集で使いたいなら、撮影の段階で対象をフレームの中央寄りに収めておく必要があるということです。当日は式典の進行を追いながら、こうした「あとで使う可能性がある絵」も並行して撮っておく判断が求められます。

当日中に見せるか、後日に仕上げるか

入社式の映像は、式典の最後に流す当日上映と、後日まとめて納品する形の2通りがあります。

項目通常納品当日上映
必要な人員撮影者のみでも成立する撮影者とは別に編集者が現地に必要
編集の締め撮影後にまとめて編集する上映時刻から逆算して締める
反映できる範囲式典全体を通して編集できる締め以降に起きたことは入らない

当日上映は撮影者とは別に編集者が現地に必要で、上映時刻から逆算して編集を締めるため、締め時刻以降に起きた出来事は映像に入りません。新入社員の代表挨拶や余興が式典の終盤に組まれている場合、その部分は当日の映像には反映されない可能性があります。式典の最初から最後まで漏れなく収めたい場合は、後日納品を選ぶ判断になります。仕組みと必要な準備は当日上映(撮って出し)とは?その日のうちに映像を流す仕組みと、必要な準備で解説しています。

先ほど挙げた入社式は、撮影した素材を持ち帰り、当日〜3営業日で仕上げる形式で制作しています。式典の当日にその場で流すのではなく、式典から数日のうちに社内へ共有できる状態にする、という進め方です。当日その場で流す映像と、数日かけて仕上げる映像とでは、撮り方も編集の締め方も変わります。

音声はどう録るのか

入社式の映像で軽視されがちなのが音声です。会場音響から録音用の音声を分岐できるかどうかで、収録できる音の質が決まります。式辞や演奏の音を会場のスピーカー経由で分岐できれば、カメラのマイクだけで会場の空気ごと拾うより明瞭に残ります。

会場によっては音響設備への分岐ができない、あるいは事前申請が必要な場合があります。当日になって分岐できないと分かると選択肢が減るため、確認は撮影の準備段階で済ませておく項目です。特に入社式はホテルの宴会場や貸し会議室など、自社の設備ではない会場で行うことが多く、音響まわりの確認は主催者側からも会場側に問い合わせておく価値があります。当日の準備全般はイベント撮影の当日、主催者が準備しておくべきこと|音声・進行・テロップにまとめています。

入社式は日付が動かないので、逆算で決まる

入社式は他のイベントと違い、開催日を後ろにずらせません。会場も式次第も先に決まっていて、撮影の準備だけが後から追いかける形になりがちです。相談を始めた時期が、そのまま撮れる内容を決めます。

当社の場合、各工程にかかる日数は次のとおりです。

工程かかる日数
問い合わせ → 見積もりの提出通常3〜5営業日(急ぎは最短即日)
見積もりの受け取り → 社内稟議1週間前後
構成の確定・会場の確認撮影の2週間前までに
撮影 → 通常納品約2〜3週間

式典の日から数えて6〜8週間前に問い合わせておくと、どの工程も詰まりません。入社式を4月上旬に行うなら、2月のうちに相談を始めておく計算になります。当日上映を検討している場合は、会場に編集席を置けるかの確認が入るぶん、もう少し早めに動くことになります。

会場が決まっていない段階でも相談はできます。むしろ会場を押さえる前のほうが、音響から録音用の音を分岐できるか、当日上映をやるなら編集席と電源をどこに置けるかを、会場選びの材料にできます。これらは契約後に判明すると打ち手が限られます。逆算の考え方はイベント映像の納期はどれくらい?当日・3営業日・2〜3週間の違いと逆算スケジュールにまとめています。

なお対応地域は全国で、会場が遠方の場合は出張交通費が別途かかります。

依頼から納品までの流れ

対応する規模は、参加者数十名の社内向けの式典から、数千名規模の大型な式典まで幅があります。見積もりの提出は通常3〜5営業日で、急ぎの場合は最短即日も可能です。入社式は日程が固定されていて動かせないイベントのため、会場と新入社員の人数が固まった時点で相談しておくと、後の調整が楽になります。

修正対応は基本2回までで、大幅な方向転換や追加撮影は別途の相談になります。支払いは銀行振込で、基本は納品後の請求です。規模によっては着手金が発生し、会場までの出張交通費も別途になります。費用が何によって決まるかはイベント撮影の料金はいくら?費用が決まる仕組みと、安く抑える5つの方法、見積もりの取り方や逆算のスケジュールはイベント映像の納期はどれくらい?当日・3営業日・2〜3週間の違いと逆算スケジュールで確認できます。

EVENT FILMS EXPRESS について

EVENT FILMS EXPRESSは、BlueFlame株式会社が運営するイベント映像の撮影・制作サービスです。入社式のほか、全社キックオフのエンドロールやノミネート映像、国際会議のダイジェストなど、国内外の映像制作に対応してきました。数十名規模の入社式から数千名規模の大型カンファレンスまで、全国どこでも対応しています。入社式の撮影や当日上映を検討している場合は、お問い合わせください。

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